セックスレス状態が続いたりうまくいかないと気持ちも冷める

仲の良い夫婦であってもセックスの相性によって離婚してしまう

そこでわかるのは、どんなに優れた作品を残した人でも、どれだけ大衆を感動させる芸術を創れる人でも、「女」を完壁に解明するのは不可能だということです。以前、付き合っていた男性と、毎日のようにセックスをしていたのに、まったく快感を得られることがない、という経験をしたことがあります。心では、「この人と結婚してもいい」と思っているのに、からだのほうはその人の愛撫では感じなくなっていました。そういう感覚に襲われた女性って、けっこういるんですよね。

たとえば、セックスレス状態が何年もの間、続いた夫婦のケース。夫も妻も、相手のことを「異性」として見ることはなく、ただの同居人のような感じで、すっかり仲は冷え切っています。ところが何かのきっかけで、再び出会った頃の情熱が蘇り、久しぶりにセックスに及ぼうとしたときに、異変が起こります。夫にからだを触られた瞬間、身の毛がよだつような不快感に襲われ、しだいにその感覚は鳥肌が立つような嫌悪感に変わり「ごめん、今日はちょっと体調が悪いの」といってセックスを中断してしまう。

こんな話を幾度となく聞いたことがあります。それでも我慢して夫婦生活を続ける人もいますが、「わたしはこの人が好きではなくなっている」と気づき、離婚に踏み切った人もいました。このように、心では「この人を愛したい」と思っていても、からだが「この人ではダメなのよ」と訴えかけてくるような感覚を覚えることがあります。その感覚に素直に従うと、破局した後に、「なんであの人を好きになったのだろう」「どうしてからだを一つにしてしまったのだろう」と、愛し合った日々のことを心の奥底にしまって、女性は次の幸せを求めて歩き出すこともできるのです。


次にわたしは、「そういうときはどうするの?」と聞くと、「もっと声を出して、と言います。コミュニケーションですからね」となぜか誇らしげに微笑んでいました。セックス記事に携わるメディアの人でさえ、思い込みに縛られてしまっているのです。わたしは、ただ失笑するしかありませんでした。「もっと声を出してよ」、これってありでしょうか?セックスの最中、女性は目を閉じて愛撫を受けます。

好きな人にからだを許した瞬間から、からだだけでなく、心も敏感になっています。こうした言葉は、安心して抱かれたい女心を深く傷つけます。敏感に相手の気持ちをキャッチして、「わたしには男の人を喜ばせるような声を出すことができない」といったマイナスの感情に支配されれば、それが原因でコンプレックスとなりセックスに嫌悪感を持ってしまうこともあるんです。

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